平成23年度 校内研究


1 研究主題  
   
 自分の思いや考えを伝え合う活動を通した学び合う児童の育成〜総社市不登校対策の取組を通して〜

2  研究主題設定の理由及び主題のとらえ方

 子どもたちを取り巻く環境は大きく変化しつつあり,この社会の変化に適応して生き抜くための,思考力・判断力・表現力が子どもたちに求められている。また,中央教育審議会教育課程部会(平成19年11月)は,今回の改訂で充実すべき重要事項の第1項目として「各教科等における言語活動の充実」を提言している。その中で,「国語科において,これらの言語の果たす役割に応じ,的確に理解し,論理的に思考し表現する能力,互いの立場や考えを尊重して伝え合う能力を育成することや我が国の言語文化に触れて感性や情緒をはぐくむことを重視する。」とあり,道徳・特別活動等において,「討論・討議などにより意見の異なる人を説得したり,協同的に議論したりして集団としての意見をまとめる。」と論じている。つまり,相手の人格や考え方を尊重する態度と,言語による伝え合いを通して豊かな人間関係を築いていく力を育てていくことが「生きる力」を育む上で大きな課題となっているといえる。さらに,本校児童の実態や保護者の願いを受け,本校では学校教育目標を,「豊かな心とたくましく生きる力をもち,主体的に活動できる児童の育成」とし取り組んでいる。本校の学校教育目標を具現化していくために, 自分の考えを述べる力や,相手の気持ちを受け止める力を高め,互いに学び合っていけることを大切にしたいと考えた。以上のことを受けて,本校の研究主題を設定した。

 本校の研究の中心は,授業における伝え合う活動の充実を通して,一人一人が学び合いを生み出していけるようにすることである。そして,研究主題について,次のように考えて取り組むことにした。まず,「自分の思いや考え」とは,様々な課題に対する自分なりの考えや,他の人が言ったことを聴いて浮かんだ思いや疑問,あるいは自分の新しい考えである。したがって,「よく分からないなあ」という状態も考えの一つとして大切にしていきたい。次に,「伝え合う活動」とは,互いに自分なりの言葉を使って自分の思いや考えを相手に伝えるとともに,共感的,好意的に聴くことと考えた。さらに,「学び合う」とは,伝え合う活動を通して,新しい思いや考えが生み出されることで,互いのよさや話し合う楽しさを感じることであると考えた。これらのことは,話し合い活動のスキルを学習しようとするのではなく,違う考えになった根拠や,同じ考えでも違った理由があることなどを伝え合うことを通して,互いの考えの深化や変容を知り,学びを楽しむことができるようにしようとするものである。したがって,様々な教科,領域でも,また,どの学年でも必要とする研究であると考えている。

3 研究内容

   
 1 伝え合う力を高める工夫
   @学び合いが生まれる単元計画を工夫する。
   A学び合いが生まれる指導過程を工夫する。

 2 協同的な学び(児童同士が力を合わせて課題解決に向かう学び方)を実現するための教師のかかわり方
   @ 児童一人一人に学びを保証するかかわり方を工夫する。
   A 学び合う学びを生み出すかかわり方を工夫する。